長崎平和祈念像ポーズの意味とモデルの真相!右手左手と表情の謎を徹底解明 - 複眼インデックス
長崎平和祈念像が建立されたのは、被爆から10周年の節目にあたる1955年(昭和30年)8月のことでした。原爆の投下によって壊滅的な打撃を受けた長崎市を「国際文化都市」として復興させる計画の一環として、平和公園の整備とともに像の建立プロジェクトが始動しました。
制作を依頼された北村西望は、現在の長崎県南島原市出身であり、郷土の悲劇に対して並々ならぬ覚悟を持って制作に挑みました。当時、すでに70歳近かった西望は、東京都武蔵野市の井の頭公園内に特設アトリエを構え、約5年の歳月をかけてこの巨大な青銅像を作り上げました。
建設資金の一部には、日本全国および海外からの善意による寄付金(約3,000万円・当時)が集められました。行政主導の事業にとどまらず、国内外の市民一人ひとりの「二度と戦争を繰り返してはならない」という祈りが結集して完成に至った歴史的背景があります。完成以来、毎年8月9日の平和祈念式典ではこの像の前で平和宣言が読み上げられ、世界へ向けて非核と平和のメッセージが発信され続けています。