鈴木宗男のロシア訪問はなぜ続く?独自パイプの真相と維新離党の深層 - 複眼インデックス
鈴木氏がロシア訪問を強行する背景には、政治家人生のすべてを懸けてきた「北方領土問題の解決」と「平和条約締結」への強固な執念があります。自著やこれまでの単独インタビューで鈴木氏は、「いかなる戦争であっても最終的には外交官がテーブルに着き、対話によって終わる。そのとき日本がロシアとのパイプを完全に切っていれば、北方領土の返還交渉も北海道漁民の生活も永久に失われる」と繰り返し述べています。
その「独自パイプ」の起源は、冷戦終結期に遡ります。外務省のロシアスクール(ロシア語研修組の外交官)の知恵袋とされた元外務省主任分析官・佐藤優氏らと二人三脚で築き上げた人脈は、ソ連崩壊直後の混乱期における人道支援、ビザなし交流の実現、そして国後島・択捉島周辺での日本漁船の拿捕を防ぐ「安全操業協定」の締結へと結実しました。
かつて政治資金規正法違反事件(資金管理団体「21世紀政策研究会」を巡る収支報告書の虚偽記載等)で受刑した際も、ロシア側の外交官や政治エリートたちは鈴木氏を見放しませんでした。プーチン政権下で影響力を持つ高官たちにとって、鈴木氏は「西側の顔色をうかがうだけの官僚型政治家とは異なり、約束を守り腹を割って話せる唯一の日本人」として認知され続けているのです。