松本幸四郎と松たか子の血脈|高麗屋の家系図と知られざる兄妹の絆 - 複眼インデックス
幸四郎と松たか子は、映像や舞台の現場でも強烈なシナジーを発揮してきました。その原点として絶対に外せないのが、1994年に放送されたNHK大河ドラマ『花の乱』です。
当時まだ高校生だった松たか子は、この作品で主人公・日野富子の少女時代を演じ、鮮烈なテレビドラマデビューを飾りました。そして、のちに富子の夫となる足利義政の青年期を演じていたのが、当時21歳の実兄・市川染五郎(現・幸四郎)でした。作中で運命の出会いを果たす2人の初々しくも緊張感あふれる芝居は、実の兄妹だからこその阿吽の呼吸と、互いにプロとして一歩も引かない気迫に満ちており、当時の視聴者やテレビ関係者に大きな衝撃を与えました。
さらに、父・松本白鸚のライフワークであった舞台『アマデウス』などでも、同じ空間で芝居の呼吸を共有してきました。共演時の2人について、当時の舞台演出家は「稽古場では私語を交わすこともほとんどなく、互いを一人の独立した役者として冷徹に見つめ合っていた」と証言しています。血のつながりへの甘えを一切排除し、舞台上で純粋な表現者として火花を散らす姿勢こそが、高麗屋の兄妹共演が常に高い評価を受ける所以です。