日テレ菅谷大介アナの現在と病状|すい臓がん闘病から完全復帰への全軌跡 - 複眼インデックス
スポーツ実況アナウンサーの仕事は、一見すると座ったまま話しているように見えますが、実際には数時間にわたり極度の集中力と強い腹圧、膨大な肺活量を要求される激しい肉体労働です。開腹手術によって腹筋を切り、消化器の構造が変わった菅谷アナにとって、元の発声レベルを取り戻す道のりは想像を絶するものでした。
手術後は消化吸収能力が落ち、体重が一時的に急減しました。声の芯となる体幹の筋力を戻すため、自宅周辺のウォーキングから始め、発声練習を1日数十秒の単位から積み重ねました。「声がかすれて続かないのではないか」「実況のスピードについていけないのではないか」という恐怖心と向き合いながら、腹式呼吸をゼロから再構築する地道なトレーニングを敢行したのです。
その努力が結実したのが、2026年1月の第99回箱根駅伝でした。中継点の実況担当として全国ネットの生放送マイクを握り、ランナーたちの熱い走りを淀みなく、情熱を込めて描写。画面越しに響く力強い声に、事情を知る視聴者や共演者からは感嘆と祝福の声が溢れました。さらにプロ野球中継の実況ブースにも復帰を果たし、9イニングを完全集中で伝え切る体力を証明してみせたのです。