サッカー中国リーグ崩壊の真相と2026年の現在地|爆買い終焉の全内幕 - 複眼インデックス
バブル崩壊という焦土ののち、2026年現在の中国スーパーリーグはどのような勢力図を描いているのでしょうか。現在のリーグ環境を特徴づけるのは、「国有企業(国企)系クラブによる寡頭支配」と「新興サッカースタジアム都市の地域密着」という新たな秩序です。
最新の順位表において上位を安定してキープしているのは、上海国際港務集団が母体となる上海海港(旧・上海上港)や、不動産・金融大手ながら公的資本が絡む緑地グループを再編した上海申花、そして電力系国企が支える山東泰山です。かつてのような天文学的な補強は行わないものの、公的資本による「給与の遅延がない安定経営」が選手の安心感を生み、国内外の実力者を囲い込む基盤となっています。
また、注目すべき新興勢力として躍進しているのが成都蓉城です。2026年以降に開場した近代的なサッカー専用スタジアム(鳳凰山体育公園)を満員にするサポーターの熱気は、現在の中国超級で最大のポジティブなトピックとして国内外で話題を集めています。メガマネーによる外部からのスター誘致ではなく、市民クラブとしてのアイデンティティと入場料収入を重視した経営モデルへの転換が試みられています。
一方で、外国人選手の顔ぶれは大きく様変わりしました。かつてチェルシーから移籍し、年俸30億円超を維持していた最後の超大物オスカルも契約満了に伴い退団。2026年現在の助っ人陣は、ブラジルのセリエB(2部)やルーマニア、セルビアなど東欧リーグで堅実な実績を残した20代後半から30代前半の実用派選手が主流を占めています。ネームバリューによる興行ではなく、チーム戦術への適応力とコストパフォーマンスが最大の選定基準となっています。