るろうに剣心・般若の素顔と壮絶な最期|蒼紫に捧げた忠義の真相 - 複眼インデックス
『るろうに剣心』の作中において、最もショッキングなビジュアルと悲哀を背負った設定の一つが、るろうに剣心 般若 素顔にまつわる真相です。普段は奇怪な般若の面で顔を覆い隠している彼ですが、その素顔は生まれつきの奇形や戦闘による傷跡ではありません。彼自身が変装術の精度を極限まで高めるため、自らの手で原型を破壊した結果だったのです。
般若の素顔は、目元以外の隆起が削ぎ落とされ、耳朶(みみたぶ)はなく、鼻は削られ、唇も刃物で切り落とされて歯が剥き出しになった、まさに「肉の塊」のような異形と化しています。常人であれば正視することすら憚られるその処置を施した般若 変装術 理由について、彼は作中で冷徹に告白しています。人間が他人に化ける際、最も障害となるのは自らの骨格や顔の起伏です。邪魔になる凹凸をあらかじめ平坦に削ぎ落としておけば、特殊メイク用のゴムや肉付けを施すことで、老若男女どんな人物の顔の骨格にも完璧に擬態できるという極限の隠密思想によるものでした。
彼がこれほどまでに過酷な道を歩んだ根底には、壮絶な出自が存在します。貧しい寒村に生まれ、口減らし(間引き)によって親から命を奪われそうになった般若は、生き延びるために野山を彷徨い、人間としての尊厳を踏みにじられながら育ちました。獣のように生きるしかなかった彼を拾い上げ、隠密御庭番衆という組織の中に居場所を与え、一人の人間として存在を認めた人物こそが、若き天才御頭・四乃森蒼紫だったのです。人間性を捨てて異形の道具となったのは、誰のためでもない、自分を拾ってくれた蒼紫の野望を叶え、最強の影として役に立ちたいという純粋すぎる報恩の念に他なりませんでした。