なぜ教師の盗撮は続くのか?巧妙な手口と懲戒免職の実態を徹底解剖 - 複眼インデックス
教育職員によるわいせつ・セクハラ事案の中でも、特に発生件数が高止まりしているのが「盗撮」です。文部科学省が公表する人事行政状況調査の推移を見ても、児童生徒を対象とした性暴力等による懲戒処分者数は高水準で推移しており、そのうち約3割近くを盗撮や覗き行為が占めるという深刻なデータが浮き彫りになっています。
指導的立場にある教員がなぜこのような凶行に及ぶのか。犯罪心理学や教育社会学の専門家は、学校特有の「閉鎖的構造」と「非対称な権力勾配」を指摘します。学校という空間において、教師は生徒に対して絶対的な評価権や指導権を握っています。この上下関係が無意識の特権意識や「生徒は自分を疑わない」「指導の範囲内としてごまかせる」という歪んだ支配欲求へとすり替わっていく心理的プロセスが存在します。
さらに見過ごせないのが、加害教員における「心理的バウンダリー(自他境界線)」の完全な崩壊です。公私混同が常態化し、多忙や過度なストレスを言い訳に衝動制御不全を起こすケースや、インターネット上の違法コミュニティで歪んだ承認欲求を満たそうとする確信犯的な行動パターンが確認されています。教育者としての倫理観が特定のフェティシズムや依存症的衝動に容易に凌駕されてしまう組織的・個人的病理がそこにあります。