なぜ人に執着する?依存体質の原因・特徴と苦しい関係を断つ自立の処方箋 - 複眼インデックス
誰かに頼ること(相互依存)と、誰かに執着して自己を喪失すること(過剰依存)の間には、決定的な違いが存在します。健全な人間関係における「頼り合い」は、お互いに独立した個であることを前提としますが、いわゆる依存体質の特徴を持つ状態では、「相手がいないと自分の存在意義を感じられない」という心理的飢餓感が根底にあります。
心理学においてこの状態は、自己の感情調整や自己評価を完全に外部(特定のパートナー、友人、職場の上司など)に丸投げしてしまっている状態と定義されます。相手の機嫌や反応が自分の心の安定を測る唯一の指標となってしまうため、些細な態度の変化に対して過敏に反応し、相手をコントロールしようとしたり、逆に過剰に尽くして自分をすり減らしたりする悪循環に陥るのです。
当事者の手記やカウンセリングの臨床事例で多く語られるのは、「尽くしているはずなのに、常に満たされない」「相手を失う恐怖で息が詰まりそうになる」という生の告白です。これは愛情からではなく、恐怖と欠乏感から行動しているために起こる典型的な現象といえます。