おしゃべりな亀の恐ろしい結末とは?ジャータカ原作と教訓の真相 - 複眼インデックス
「おしゃべりな亀」はイソップ寓話の一つとして記憶している読者も多いですが、文献調査によるとその原典は紀元前の古代インドで成立した仏教説話集『ジャータカ物語』(第215話)に遡ります。その後、古代インドの説話集『パンチャタントラ』や中東の『カリーラとディムナ』を経て西洋へと伝播し、イソップ寓話の一編として再編されました。
原典である『ジャータカ物語』では、このエピソードはおしゃべりで口が軽かったバラナシの国王を戒めるために、釈迦の前世である賢者が語って聞かせた説話として登場します。王の目の前で亀の体が叩きつけられて割れ、賢者が「時を選ばず、分をわきまえずに口を開く者は、あの亀のように身を滅ぼす」と王を諭す構造になっている点が、単なる子供向け寓話とは一線を画す厳粛さを持っています。